1957-04-12 第26回国会 衆議院 法務委員会 第25号
被疑者に対しまして刑事補償を行いますことは一昨年秋以来の懸案でございまして、すなわち、いわゆる中国留学生殺しや銀座雑貨商殺しなどの事件の捜査に際しまして二重犯人逮捕の不祥事件を引き起しましたのを契機といたしまして、この委員会でも逮捕または勾留された後不起訴処分となった被疑者のうちこのような無実の者に対しましては刑事補償を行うべきであるという意見が次第に高まりまして、昨年第二十四国会には武藤運十郎代議士外十名
被疑者に対しまして刑事補償を行いますことは一昨年秋以来の懸案でございまして、すなわち、いわゆる中国留学生殺しや銀座雑貨商殺しなどの事件の捜査に際しまして二重犯人逮捕の不祥事件を引き起しましたのを契機といたしまして、この委員会でも逮捕または勾留された後不起訴処分となった被疑者のうちこのような無実の者に対しましては刑事補償を行うべきであるという意見が次第に高まりまして、昨年第二十四国会には武藤運十郎代議士外十名
最近、京都事件を初めとして、中国留学生殺し、銀座の雑貨商殺しなど、しばしば、警察、検察当局による間違った逮捕勾留が行われ、疑われたものは物心両面において、重大な被害を受けております。おそらく類似な事案は全国を通じて非常に多いと思われるのであります。
最近、京都事件を初めとして、中国留学生殺し、銀座の雑貨商殺しなど、しばしば警察、検察当局による間違った逮捕勾留が行われ、疑われた者は物心両面において重大な被害を受けております。おそらく類似な事案は全国を通じて非常に多いと思われるのであります。
たとえば銀座の雑貨商殺しの岩本のごとき、あるいは中国人の殺人事件の楊夫妻のごとき、あるいは最近起りました神戸のキャバレー新世紀の小林のごとき、警察がずいぶん無理をして自白をさせようとしている。被疑者がどんなに弁明いたしても許していない。
たとえば大阪の自動車運転手殺しにいたしましても、あるいは雑貨商殺しにいたしましても、先ほど羽仁さんの指摘されました厚生省の事務官の問題とか、あるいは中国人留学生殺しとか。そこでこういう問題がいま少し慎重に扱われて、こういう方に迷惑もかからずに人権が尊重されておって、しかも実質的に犯罪があがる格好に私は警察当局としては努力するのがしかるべきだと思うのです。